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アカササノハベラ
Pseudolabrus eoethinus (Richardson)
スズキ目ベラ科ササノハベラ属

和歌山県日高町阿尾漁港、2004年10月31日、16cm

 概 要

 従来「ササノハベラ」とされていた種は、2種が混じっていたことが明らかにされ、ササノハベラの外洋型と考えられていた本種は、1997年に新たにアカササノハベラの和名が与えられました。ただし、本種の方は学名の変更が行われましたが、新種として記載されたわけではありません。
 もう1種のホシササノハベラとは、目の後ろから斜め下に伸びる暗色の線が、胸ビレの付け根にまで届くことで区別できます。ホシササノハベラの方はこの線が短く、下に曲がらずまっすぐ後ろに伸びています。

 ホシササノハベラに比べ、外洋性で黒潮の影響の大きいところにいるようです。最近の報告では、日本海や瀬戸内海ではホシササノハベラだけで、紀伊半島では南に行くにつれアカササノハベラが多くなるようです。また、本種のほうがやや深いところにいるようですが、完全に棲み分けているわけではなく、阿尾漁港や串本港では防波堤から両種が混じって釣れています。

 磯やその周辺の砂地に生息、小型の底生動物を捕食します。体長は最大で25cmほど。

 釣り方

 主に太平洋側に生息し、神戸周辺にはいないようです。
 和歌山では、磯釣り、投げ釣り、探り釣りなどの外道として釣れます。

 記 録

主な記録
 和歌山県串本町串本港、2004年2月6日、10〜16cm、3尾、探り釣り/青イソメ
 和歌山県日高町阿尾漁港、2004年10月31日、12〜16cm、2尾、探り釣り/オキアミ
  他、和歌山県では御坊市天神崎、古座町伊串漁港で釣ったことがあります。

 料 理

 一般に外道扱いされてほとんど利用されないようですが、味は悪くないようです。

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アカササノハベラ 2005年1月2日 記

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