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スズメダイ
Chromis notata notata (Temminck et Schlegel)
スズキ目スズメダイ科スズメダイ属

 淡路島郡家、2003年10月12日、10cm

 概 要

 関西ではオセンと呼ばれ磯釣りなどの餌取りとして嫌われています。体の色は上の写真のような薄いものから、黒に近いものまで変異があります。大きさは最大で15cm程度。

 沿岸の浅い岩礁帯に住み、主に動物プランクトンを餌としています。


最北のスズメダイ
 スズメダイ科のほとんどは南方系で、主に紀伊半島より南の太平洋岸や南西諸島に分布しています。
 よく水族館などで見かけるのが、ルリスズメやソラスズメのように全身が鮮やかな青色の種や、ミスジリュウキュウスズメやミツボシクロスズメのように黒と白にはっきりと色分けされた種です。残念ながらこれらの派手な種は神戸周辺では見られず、スズメダイとオヤビッチャだけが分布しています。

 多くの生物では、南方系の種は派手な色彩や目立つ斑紋を持つものが多く、北に行くにつれ地味な色彩のものが多くなります。スズメダイの仲間も例外ではありません。一番北寄りに分布し、唯一日本海で越冬できるスズメダイが、一番地味な色彩をしています。

 釣り方

 一般には磯釣りの餌取りとされています。防波堤周りにも多く、サビキ釣りにも掛かって来ます。

 神戸周辺では、西部の塩屋から垂水、明石あたりで夏から秋にかけてよく見られます。

 記 録

 淡路島郡家、2003年5月20日、10cm、2尾、サビキ/オキアミ
 神戸市塩屋漁港、2003年9月21日、10cm、1尾、探り釣り/オキアミ
 淡路島郡家、2003年10月12日、10cm、1尾、探り釣り/オキアミ

 料 理

 通常は外道扱いされますが、北九州の名産品「あぶってかも」は、スズメダイの一夜干しを焼いたものです。

スズメダイの一夜干し
 「あぶってかも」なるものは見たことも食べたこともありませんが、インターネット等で調べてそれらしきものを作ってみました。
 ウロコ、内臓、エラを取り除き、開きにして10%の塩水に30分ほど漬け込みます。それを一夜干しにして焼くと出来上がり。
 特に産卵期である夏には、脂が乗っていてなかなか美味です。

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スズメダイ 2003年11月6日 記

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