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ボラ
Mugil cephalus cephalus Linnaeus
ボラ目ボラ科ボラ属

 神戸市都賀川河口、2003年2月23日、35cm

 概 要

 脂瞼の発達した目と上を向いた胸鰭が特徴。
 主に沿岸域に生息、河口で跳ねているのをよく見かけます。幼魚のうちは川の中流までさかのぼることもあります。餌は微小藻類やデトリタス(有機堆積物)、つまり海底の泥や藻を食べています。この食性のため、大阪湾のような水質の悪いところでは、すぐに身に臭みが移ってしまいます。

 スズキと同じく出世魚で、幼魚のうちはイナッコまたはオボコ、その後イナ、ボラと成長し、最後にはトドと呼ばれるようになります。これが「とどのつまり」の語源です。

 分類学的には、以前はスズキ目に入れられていましたが、最近の研究では独立したボラ目とされています。神戸周辺には、他に同科のセスジボラやメナダも生息していますが、背中に隆起線がないこと、胸鰭の付け根に青い斑紋があることなどにより区別できます。


ボラの大群
 2003年春には、東京の川にボラの大群が押し寄せてテレビでも放送されていました。

 報道はされていませんでしたが、神戸でも同じ現象が起こっていました。神戸市東部にある都賀川河口に大量のボラが集まっていました。この大群は2003年には2月下旬から4月上旬まで河口に留まっていました。
 近所の釣具屋で聞くと、これは特に珍しいことではなく、毎年のことのようです。

 釣り方

 大阪湾周辺のボラは臭みが強く、通常は釣りの対象とされないようです。時にファミリーフィッシングのサビキ仕掛けなどにも掛かってきて大騒ぎになります。
 地方によってはボラ掛けという専用の掛け針で引っ掛けて釣り上げます。ルアーでも釣れることがあります。

 神戸周辺でも広い範囲に生息、都賀川河口のほか、尼崎市立魚釣り公園、芦屋市南芦屋浜ベランダ、神戸市六甲アイランド南公園、須磨海釣り公園、垂水漁港、大蔵海岸、明石市林崎漁港などで目撃しています。

 記 録

 神戸市都賀川河口、2003年2月23日、35〜37cm、3尾、ルアー
 神戸市都賀川河口、2003年3月22日、45cm、1尾、ルアー

 料 理

 くどいようですが大阪湾のボラは食用に適さないようです。
 しかし、本来ボラは美味な魚で、水のきれいなところでは刺身や洗いなどで食べられます。
 また、カラスミは本種の卵巣を加工したものです。

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ボラ 2003年10月16日 記

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